「一生懸命書いたのに、PVが伸びない…」
「スキの通知が全然来なくて、心が折れそう…」
「有料記事、出したはいいけど全然売れない…」
その絶望感、痛いほどわかります。
私も昔は、アナリティクスの数字だけを眺めては一喜一憂し、
「なんで自分だけうまくいかないんだ…」と自分を責める毎日でした。
でも、もしあなたが、
感覚や根性論ではなく、データに基づいてPV・スキ数・購入率を
2倍にできるとしたら、信じられますか?
「そんなうまい話、あるわけない」
そう思いますよね。
でも、これが現実なんです。
多くの人が、noteproのアナリティクスという“宝の地図”を
持っているのに、その読み方を知らないだけ。
なんとなく数字を眺めて、「今日は調子いいな」「昨日はダメだったな」で
終わらせてしまっているんです。
それ、穴の空いたバケツに必死で水を注いでいるのと同じです。
本当に見るべきは、数字の大きさじゃない。
その裏側にある読者の“本音”と“行動”なんです。
この記事では、「データ分析なんて難しそう…」と感じているあなたのために、
noteproアナリティクスを徹底的に使いこなし、あなたのnoteを
“売れる資産”に変えるための全手順を解説します。
この記事を読み終える頃には、アナリティクスの画面が、
ただの数字の羅列から「改善のヒントだらけの宝箱」に見えてくるはずです。
さあ、データで未来を変える世界へようこそ。
まずはここから noteproアナリティクスで成果を出すための準備と心構え
アナリティクスを開いて、いきなり細かい数字を追いかけても、
まずうまくいきません。森を見ずに木ばかり見ている状態になり、
結局「何をすればいいんだっけ?」と迷子になってしまうからです。
成果を出す人は、データを見る前にまず「正しい視点」を持っています。
ここでは、その基本となる心構えと準備についてお話しします。
ここを最初に押さえるだけで、あなたの分析の精度は劇的に変わりますよ。
成果が出ない人がやりがちな間違ったデータの見方
多くの人がやりがちなのが、「PV数」だけを見て一喜一憂することです。
たしかにPVは大事な指標ですが、それだけでは何もわかりません。
例えば、PVが1000あっても、全員が最初の3行で離脱していたら、
その記事は“読まれていない”のと同じですよね。
逆に、PVが100しかなくても、10人が有料記事を買ってくれたら、
それは大成功です。
成果が出ない人は、数字を「点」で見てしまいます。
「PV」「スキ数」「購入率」をバラバラに見て、
それぞれを個別の問題として捉えてしまうんです。
でも、本当に見るべきは、これらの数字の「つながり」です。
データは、読者があなたのnoteの中を旅した“足跡”そのもの。
その足跡を線で繋いで初めて、物語が見えてくるんです。
全ての基本となるKPIツリーの考え方 PVから購入までの流れを理解する
では、どうすれば数字を「線」で見れるようになるのか。
そのために必要なのが、「KPIツリー」という考え方です。
難しく聞こえるかもしれませんが、要は「最終的なゴール(購入)までに、
読者はどんなステップを踏むのか」を分解して考えるだけです。
noteにおける基本的な流れは、こうです。
まず「PV(記事が見られる)」があり、その中から「読了(最後まで読まれる)」する人がいて、
読了した人の中から「スキ(共感・満足する)」が生まれ、
最終的に「購入(行動する)」に至る。
この一連の流れを常に意識することが、全ての基本になります。
この流れが頭に入っていれば、「購入数が少ない」という問題に直面したとき、
「そもそもPVが足りないのか?」「PVはあるけど、読了率が低いのか?」
「読了されてるけど、スキが少ない(=満足度が低い)のか?」というように、
原因をさかのぼって考えられるようになります。
闇雲に改善するのではなく、ボトルネックになっている箇所をピンポイントで修正できる。
これがデータを見る本当の意味なんです。
公開直後と1ヶ月後で見るべき指標は違う 期間設定の使い分けルール
もう一つ大事なのが、「いつ」のデータを見るか、です。
公開したばかりの記事と、公開から1ヶ月経った記事では、
見るべきポイントが全く違います。
公開直後(〜3日程度)は、いわば“初動”の反応を見る期間。
ここで重要なのは、タイトルやサムネイルが魅力的か、
SNSなどからの流入がうまくいっているか、です。
「参照元」のデータを見て、狙い通りの場所から読者が来ているかを確認しましょう。
ここで反応が鈍ければ、見せ方や届け方に問題がある可能性が高いです。
一方、公開から1ヶ月後は、記事が“資産”として機能しているかを見る期間。
note内検索やGoogle検索からの流入が増えているか、
過去の記事から読者が回遊してきているか、などをチェックします。
ここで見るべきは、一過性のバズではなく、
じわじわと読まれ続ける“ストック性”です。
この視点の使い分けができないと、短期的な反応に振り回されて、
長期的な改善を見失ってしまいますよ。
5分で完了 あなたのnoteの現状をデータで正しく知る方法
心構えができたら、いよいよ実践です。
でも、「どこから見ればいいの?」と迷う必要はありません。
アナリティクスのダッシュボードは、見るべき順番さえ決めておけば、
たった5分であなたのnoteの“健康診断”が完了します。
ここでは、あなたの現状を正しく、そして素早く知るための
具体的な手順をお伝えします。
ダッシュボードを開いたらこの順番で見る チェックすべき5つの主要項目
ダッシュボードを開いたら、まずこの5つの項目を順番に見てください。
1つ目は「全体のビュー」。
まずはアカウント全体の活気がどれくらいあるのか、大まかに把握します。
2つ目は「記事別ランキング」。
どの記事が読まれていて、どれが読まれていないのか、
あなたのコンテンツの“主役”と“脇役”をここで確認します。
3つ目は「参照元」。読者がどこから来ているのか、集客の入口をチェックします。
4つ目は「読了率」。見られただけでなく、ちゃんと中身まで読まれているか、
記事の“質”をここで判断します。
そして5つ目が「プレビュー購入率」。
有料記事が、無料部分からきちんと購入につながっているか、
マネタイズの“最終関門”の状態を見ます。
この順番で見るだけで、「集客→興味→満足→購入」という一連の流れが
スムーズかどうか、全体像がクリアに見えてきます。
まずはこの5つだけ。それだけで十分です。
自分の記事の強みと弱みを知る 人気記事ランキングの読み解き方
次に、「記事別ランキング」をもう少し深掘りしてみましょう。
多くの人はPV数が多い順に並んだランキングを見て、
「この記事が人気なんだな」で終わらせてしまいますが、それではもったいない。
注目すべきは、「PVが多いのにスキが少ない記事」や
「PVは少ないのに読了率が高い記事」です。
前者は、タイトルで惹きつけても中身が期待外れだった可能性を示唆しています。
後者は、内容は良いのにタイトルや届け方が悪く、
埋もれてしまっている“隠れた名作”かもしれません。
このように、複数の指標を掛け合わせて見ることで、
あなたの本当の強み(読者が満足するコンテンツの型)と弱み(改善すべきポイント)が
浮かび上がってきます。ただの人気ランキングではなく、
“診断ツール”として活用する意識が大切です。
読了率とプレビュー購入率で判断する 改善すべき記事の見つけ方
数ある記事の中から「どの記事から手をつけるべきか」を判断するとき、
最も重要な指標が「読了率」と「プレビュー購入率」です。
まず、PVはそこそこあるのに「読了率」が極端に低い記事。
これは、読者が読み始めてすぐに「なんか違うな」と感じて離脱してしまっている証拠です。
導入文や記事構成に大きな問題がある可能性が高く、
リライトの効果が出やすい“伸びしろ”のある記事と言えます。
次に、無料部分のPVは多いのに「プレビュー購入率」が低い有料記事。
これは、読者は興味を持って無料部分まで読みに来たものの、
「お金を払ってまで続きを読む価値はない」と判断してしまったことを意味します。
プレビュー部分の見せ方や、有料部分で得られる価値の伝え方に
改善の余地がある、ということです。
この2つの指標に注目するだけで、改善すべき記事が
面白いほど簡単に見つかりますよ。
PV数を2倍に増やすためのアナリティクス活用法
さて、現状把握ができたら、いよいよ具体的な改善アクションに入ります。
多くのnoterが最初に目指すのが「PV数を増やすこと」。
しかし、闇雲に記事を量産してもPVは増えません。
大事なのは、アナリティクスデータから「どこに読者がいるのか」
「どうすればもっと見つけてもらえるのか」を読み解き、
戦略的にアプローチすることです。
読者はどこからやってくる? 参照元データから集客を強化する戦略
PVを増やす第一歩は、「参照元」データをじっくり眺めることです。
ここには、あなたの記事にたどり着いた読者の“入口”が記録されています。
「note内」「X(Twitter)」「Google」など、どの入口からの流入が多いか、
あるいは少ないかを確認しましょう。
もし「X(Twitter)」からの流入が多いなら、
あなたのXでの告知方法がうまくいっている証拠です。
その成功パターンを他の記事でも再現すれば、さらに流入を増やせます。
逆に、「note内」からの流入がほとんどでSNSからの流入が皆無なら、
SNSでの発信を強化するだけで、PVは大きく伸びる可能性があります。
私も最初はSNSが苦手で、「noteだけでマネタイズする方法」を模索していましたが、
そのときも「note内」の参照元、特に「#(ハッシュタグ)」からの流入を
徹底的に分析しました。自分の強みを活かせる場所、
そしてまだ開拓できていない場所をデータから見つけ出し、
そこに力を集中投下する。これが、効率的にPVを増やすための基本戦略です。
note内検索からの流入を増やすキーワードの見つけ方とタイトルの付け方
参照元の中でも特に重要なのが、「note内検索」です。
なぜなら、検索してたどり着く読者は、明確な悩みや知りたいことを持っている
“意欲の高い読者”だからです。
アナリティクスでは、どんなキーワードで検索されて
あなたの記事にたどり着いたかを見ることができます。
そこに並んでいるのは、読者の“生の声”そのもの。
もし、あなたが想定していなかったキーワードからの流入があれば、
それは読者があなたの記事に新たな価値を見出してくれている証拠です。
そのキーワードをタイトルや見出しに含めるようにリライトしたり、
そのキーワードをテーマにした新しい記事を書いたりすることで、
検索流入をさらに増やすことができます。
自分の書きたいことではなく、読者が「探している言葉」で語りかける。
この視点を持つだけで、あなたの記事は見つけられやすさが劇的に変わります。
もっと記事を読んでほしい 読者の回遊率を高める内部リンクの張り方
1つの記事を読んだ読者が、そのまま離脱せずにあなたの別の記事も読んでくれる。
この「回遊」が起こると、1人あたりのPV数が増え、
アカウント全体のファン化も進みます。
アナリティクスでPV数が多い記事(入口記事)を見つけたら、
その記事の最後に、関連性の高い別の記事へのリンク(内部リンク)を貼ってみましょう。
例えば、「noteの始め方」という記事を読んだ人には、
「読まれるタイトルの付け方」という記事を案内する、といった具合です。
重要なのは、唐突にリンクを貼るのではなく、
「次にこの記事を読むと、さらに理解が深まりますよ」というように、
読者の次の“知りたい”を先回りして、自然な流れで誘導すること。
たった1本のリンクが、読者をあなたの世界のさらに奥深くへと
案内する架け橋になるのです。
読者の心を掴む スキ数を2倍に伸ばすデータ分析術
PVが増えても、スキが増えない。
これは、「記事は見られたけど、心には響かなかった」というサインです。
スキは、読者の「共感」や「満足」の証。
この数字を伸ばすには、PV数とはまた違った角度からデータを読み解く必要があります。
読者の心を動かすヒントは、すべてデータの中に隠されています。
スキが多い記事に共通する読了率の秘密
まず注目すべきは、「スキ率(スキ数 ÷ PV数)」と「読了率」の関係です。
当たり前ですが、最後まで読まれていない記事にスキがつくことは稀です。
アナリティクスでスキ率が高い記事をいくつかピックアップし、
それらの読了率を見てみてください。
きっと、高い確率で読了率も高いはずです。
つまり、スキを増やすためには、まず「最後まで読んでもらう」ことが絶対条件。
もしあなたの記事の読了率が低いなら、読者が途中で飽きてしまう“何か”が
記事の中にあるということです。話が脱線している、専門用語が多すぎる、
結論がなかなか見えない…など、読者の集中力を削いでいる原因を特定し、
テンポよく最後まで読み通せる構成に修正することが、
スキを増やすための最初のステップになります。
データから探る読者の共感ポイントと満足度を高める記事構成
では、最後まで読んでもらった上で、どうすれば「スキ」を押してもらえるのか。
ヒントは、あなたの「スキ率が高い記事」の中にあります。
それらの記事の構成や内容を改めて分析してみましょう。
冒頭で読者の悩みに強く共感する言葉を使っていませんか?
具体的な体験談や失敗談を交えて、リアリティを演出していませんか?
「明日から自分もやってみよう」と思えるような、
具体的なアクションプランを提示していませんか?
これらの共通点こそが、あなたの読者が「共感」し、「満足」するポイントです。
その成功パターンを他の記事でも応用することで、
アカウント全体のスキ率を底上げすることができます。
データは、あなたと読者の“相性”を客観的に教えてくれる最高の診断ツールなのです。
記事の最後にそっと添えるだけで変わる 効果的なスキを促す一文
記事の内容を改善することに加えて、もう一つ。
非常にシンプルですが、効果的な方法があります。
それは、記事の最後に「スキを促す一文」を添えることです。
「この記事が役に立ったと感じたら、スキで応援してもらえると嬉しいです」
「あなたのスキが、次の記事を書く励みになります」
こんなふうに、ストレートにお願いするだけで、スキ率は意外なほど変わります。
人は、行動を促されないと、なかなか行動しない生き物。
特に、記事を読み終えて満足した直後は、
ポジティブな感情を行動に移してもらいやすい絶好のタイミングです。
もちろん、記事の内容が伴っていることが大前提ですが、
この最後の一押しが、読者の心を動かすきっかけになることは少なくありません。
売上を2倍にする 有料記事の購入率を高める分析と導線設計
noteでマネタイズを目指す上で、最も重要なのが「購入率」です。
どれだけPVやスキを集めても、ここが機能しなければ収益は生まれません。
そして、有料記事が売れるかどうかは、記事単体の魅力だけでなく、
そこに至るまでの「導線設計」で9割決まります。
アナリティクスを使えば、その“売れる流れ”を科学的に構築できるのです。
無料記事から有料記事へ 読者が自然に読み進める導線の作り方
多くの人は、いきなりあなたの有料記事を買いません。
まずは無料記事を読んで、「この人の話は信頼できるか」
「もっとこの人の話を聞いてみたいか」を判断します。
この“信頼の階段”をスムーズに登ってもらうことが、購入への第一歩です。
アナリティクスの「記事ごと」のデータで、
特定の無料記事から有料記事への遷移数を見ることができます。
もし、ある無料記事からの遷移が多ければ、
その2つの記事のテーマや文脈のつながりが強い証拠です。
その成功パターンを分析し、他の記事にも応用しましょう。
例えば、無料記事で読者の問題提起や共感を呼び、
「その具体的な解決策は、こちらの有料記事で詳しく解説しています」と
自然につなぐ。この「無料(問題)→有料(解決)」という流れを設計することで、
読者は売り込み感を抱くことなく、
自らの意思で次のステップへ進んでくれるようになります。
購入を迷う読者の背中を押す 最適なプレビューの作り方と見せ方
有料記事のページまでたどり着いてもらっても、まだ安心はできません。
最後の関門は「プレビュー(無料部分)」です。
ここで「続きを読む価値がある」と思ってもらえなければ、
読者は離脱してしまいます。
アナリティクスで「プレビュー購入率」が低い記事は、
この無料部分に問題がある可能性が大です。
プレビューの役割は、記事の要約をすることではありません。
読者に「この記事を読めば、こんな未来が手に入る」と期待させることです。
読者が抱える悩みをえぐり、この記事がその解決策であることを示し、
読後の変化を具体的にイメージさせる。この流れがプレビューに組み込まれているか、
見直してみてください。有料部分の“チラ見せ”も効果的です。
「ここからが一番面白いのに…!」と読者に思わせることができれば、
購入ボタンを押す指は、自然と軽くなります。
価格設定に迷ったら見るべきデータと購入を後押しする価値の伝え方
価格設定も購入率を左右する重要な要素です。
しかし、ただ安くすれば売れるというものでもありません。
重要なのは「価格に対する納得感」です。
アナリティクスで、似たようなテーマの有料記事の購入率を比較してみましょう。
もし、高価格の記事のほうが購入率が高いのであれば、
それは読者が価格以上の価値を感じている証拠です。
その記事のプレビューで、どのように価値を伝えているのかを分析しましょう。
「〇〇という悩みが解決できる」というメリットだけでなく、
「この情報を知らずに時間を無駄にするリスク」を提示したり、
「限定特典」や「値上げ予告」で希少性を演出したりすることで、
読者の「今、買うべき理由」を後押しできます。
価格は、数字ではなく“メッセージ”です。
データを見ながら、読者が最も納得してくれる伝え方を探りましょう。
改善を加速させる タイプ別アナリティクス深掘りテクニック
ここまでは、PV・スキ・購入という基本的な指標の改善方法を見てきました。
しかし、アナリティクスはもっと奥深く、
あなたのnoteのタイプや目的に合わせて、さらにピンポイントな分析が可能です。
ここでは、あなたの改善スピードをさらに加速させるための、
一歩進んだテクニックを紹介します。
ノウハウ記事とエッセイ記事で見るべき指標の違い
あなたの書く記事が、具体的なノウハウを提供するタイプか、
あるいは自身の体験や想いを綴るエッセイタイプかによって、
重視すべき指標は変わってきます。
ノウハウ記事の場合、最も重要なのは「読了率」と「検索流入」です。
読者は明確な目的を持って読みに来ているため、
最後まで読まれ、問題を解決できたかが満足度に直結します。
また、資産として機能させるためには、
検索で見つけてもらうことが不可欠です。
一方、エッセイ記事の場合は「スキ率」や「コメント数」が重要になります。
読者はノウハウよりも「共感」や「人柄」に惹かれています。
スキやコメントが多いということは、あなたの世界観が読者の心に響いている証拠。
このタイプの記事では、ファンとのエンゲージメントの深さを測ることが大切です。
自分の記事タイプに合わせて、見るべき指標に優先順位をつけましょう。
連載マガジンが伸びない時に確認したい3つのデータ
連載マガジンは、読者をファン化させる強力なツールですが、
「なぜか途中で読まれなくなる」という悩みも多いものです。
そんな時は、アナリティクスの「マガジン」タブから、
この3つのデータを確認してください。
1つ目は「各記事の離脱率」。
どの記事を境に読者が離れてしまっているのかを特定します。
2つ目は「次の記事への遷移率」。
記事の最後から、きちんと次の記事へ読み進めてもらえているかを見ます。
3つ目は「マガジン全体の読了率」。
最初から最後まで通して読んでくれる熱心な読者がどれくらいいるかを把握します。
これらのデータから、読者がつまずいている“魔の区間”を特定し、
記事の順番を入れ替えたり、各記事の終わりに次への期待感を煽る一文を入れたりすることで、
マガジン全体の流れをスムーズに改善することができます。
新規読者とリピーター読者 それぞれに響くアプローチの見つけ方
アナリティクスでは、読者が新規なのかリピーターなのかを判別することはできません。
しかし、「参照元」や「記事別ランキング」のデータから、
ある程度の推測は可能です。
例えば、検索やSNSからの流入が多い記事は、
新規読者の目に触れる機会が多いと考えられます。
こうした“入口”となる記事では、まずあなた自身が何者で、
どんな価値を提供できるのかを分かりやすく伝える自己紹介的な要素が有効です。
一方、複数の記事が連続して読まれている場合や、
マガジン経由のアクセスが多い場合は、リピーターの可能性が高いです。
こうした読者には、より専門的な内容や、
あなたの内面を深く掘り下げるようなコンテンツが響きやすいでしょう。
読者の習熟度をイメージしながらアプローチを変えることで、
より多くの人をファンに育てていくことができます。
改善を止めない データに基づいたリライトとPDCAサイクルの回し方
アナリティクスで改善点を見つけても、それを実行し、効果を検証し、
さらに次の改善につなげる。このサイクルを回し続けなければ、noteは成長しません。
ここでは、データに基づいた改善を“習慣”にするための、
具体的なリライト戦略とPDCAの回し方について解説します。
「やって終わり」の分析から卒業しましょう。
どの記事から手をつける? 影響度と手間で決めるリライト優先順位の付け方
改善すべき記事がたくさん見つかると、「どこから手をつければいいんだ…」と
途方に暮れてしまいますよね。
そんな時は、「影響度の大きさ」と「改善の手間」という2つの軸で
優先順位をつけましょう。
最も優先度が高いのは、「影響度が大きく、手間が少ない」改善です。
例えば、PVは多いのに読了率が低い記事のタイトルや導入文を修正する、
などです。ここを改善するだけで、大きな成果が見込めます。
次に、「影響度は大きいが、手間もかかる」改善。
例えば、有料記事への導線の要となっている無料記事を全面的に書き直す、
といったケースです。時間はかかりますが、やる価値は十分にあります。
逆に、PVも少なく、売上にもあまり貢献していない記事の細かい修正は
後回しで構いません。限られた時間の中で最大の効果を出すために、
どこにリソースを投下すべきか、冷静に判断することが重要です。
仮説を立てて小さく試す タイトルやサムネイルのA/Bテスト実践法
「このタイトルに変えたら、クリック率が上がるはずだ」
こんなふうに、データから改善の“仮説”を立てたら、
それを検証するために「A/Bテスト」をしてみましょう。
例えば、記事のタイトルを2パターン用意します。
最初の1週間はAのタイトルで公開し、アナリティクスでクリック率を記録。
次の1週間はBのタイトルに変更し、同様にクリック率を記録します。
そして、どちらのタイトルのほうが反応が良かったかを比較するのです。
これはサムネイル画像でも同じことができます。
一度にすべてを大きく変えようとせず、「タイトルだけ」「サムネイルだけ」というように、
1つずつ要素を変えて小さくテストを繰り返すことで、
何が本当に効果的なのかを正確に知ることができます。
この地道な検証の積み重ねが、大きな成果につながるんです。
アナリティクスを習慣にする 週次と月次の定点観測チェックリスト
データ分析を特別なイベントにせず、日常の習慣にすることが、
継続的な改善の鍵です。
そのために、「週次」と「月次」で見るべき項目を決めて、
定点観測する仕組みを作りましょう。
「週次」では、短期的な指標をチェックします。
例えば、先週公開した記事の初動の反応、
全体のPV数の推移、参照元の変化など、
日々の活動がどう数字に反映されているかを確認します。
「月次」では、より長期的な視点で分析します。
月間の総PV数や購入率の達成度、最も貢献した記事の分析、
来月の改善テーマの設定など、アカウント全体の方向性を見直す機会とします。
このように、見るべき期間と項目をあらかじめ決めておけば、
迷うことなく、効率的にアナリティクスと向き合うことができます。
まずは週に1回15分、月に1回30分からでもいい。
その小さな習慣が、あなたのnoteを確実に成長させてくれます。
これで迷わない noteproアナリティクス運用のよくある質問 FAQ
ここまでnoteproアナリティクスの活用法について解説してきましたが、
実際に運用を始めると、細かい疑問や不安が出てくるものです。
最後に、私がよく受ける質問とその回答をまとめました。
あなたの分析の旅が、ここで迷子にならないための道しるべになれば幸いです。
Q. どのくらいの期間データを見て判断すればいいですか
A. 判断する目的によりますが、一つの目安として「1週間」のデータを見ることを
おすすめします。1日だけのデータだと、曜日やたまたまの要因で
数字が大きくブレてしまうことがあるからです。
1週間単位で見れば、そうしたブレが平準化され、より安定した傾向を掴むことができます。
特に、タイトルの変更などのA/Bテストを行う際は、
最低でも1週間は様子を見てから判断するのが良いでしょう。
Q. 読了率は何パーセントくらいを目指せばいいですか
A. 記事の長さやジャンルによって大きく異なるため、
一概に「〇〇%が正解」というものはありません。
大切なのは、他人の数字と比較することではなく、
「自分の記事の中で」比較することです。
自分の記事の中で読了率が高い記事の共通点を探し、
低い記事を改善していく、という視点を持ちましょう。
あえて目標を立てるなら、まずは自分の平均読了率を
5%〜10%上げることを目指してみてはいかがでしょうか。
Q. PVは多いのにスキが増えない時はどこから見直すべきですか
A. まずは「読了率」を確認してください。
もし読了率が低い場合、読者は最後まで読んでくれていない可能性が高いです。
その場合は、導入文で読者の心を掴めているか、
途中で飽きさせない構成になっているかを見直しましょう。
もし読了率が高いにもかかわらずスキが少ない場合は、
記事の内容が読者の期待に応えられていない、
あるいは共感ポイントが少ないのかもしれません。
読者の悩みに寄り添う視点が欠けていないか、
記事のトーンや内容を再検討してみてください。
Q. 有料記事の最適なプレビューの分量はどれくらいですか
A. これも正解はありませんが、重要なのは分量よりも「質」です。
短くても、読者が「この先を読まなければ損をする」と感じさせることができれば、
購入につながります。目安としては、スマホで1〜2スクロール程度で読み終わるくらいの中で、
「この記事を読むとどんな未来が手に入るのか」を明確に提示することを意識してください。
ダラダラと概要を説明するのではなく、読者の欲望を刺激し、
期待感を最大限に高めることに集中しましょう。
Q. 伸び悩んでいる記事は削除した方がいいですか
A. 基本的には削除しないことをおすすめします。
Xのポストでも言いましたが、墓場に眠らせるくらいなら、
売れない記事として出した方が強いデータになります。
今はPVが少なくても、リライト次第で“化ける”可能性は十分にありますし、
たとえ反応が悪くても、それは「このテーマや切り口は響かない」という貴重な学びになります。
また、記事数が増えることで、アカウント全体の信頼性や回遊性が高まるというメリットもあります。
削除を考える前に、まずはこの記事で解説した方法でリライトに挑戦してみてください。
